59歳で就職の必要が出来たとき、近くに相談できる知人もなく、窮してハローワークに行った。思ったより感じは好かったが、肝心の求人データが建前ばかりで、年齢制限や性別の制限が書いてないのがほとんどい。これは役に立たないなと直ぐに分かった。シルバー事業所や高齢者の就業を斡旋するところにも行ったがたらい回しされるだけ。法の建前と実際の需要との大きなギャップに気付いた。
ネットでも求人方法が閲覧できる。注意して見ていると、同じ企業が僅かな採用人員を数ヶ月に亘って求人しているのが分かる。こういう企業はまず問題のある企業だろう。また、電話一本問い合わせを入れるだけで、小さな企業なら社内の雰囲気、経営者の資質などが伺える。ハローワークは公のコントロールが及び得るので、比較的安心して仕事の選べる媒体だとは思う。結局何の役にも立たなかったが。
一口に言って役人仕事。求人ではなく、労働事件の証人として出頭したことがあるが、交通費などの補償が出たのはよいが、作業着を着た高齢者が机の上にお茶の入った湯呑み茶碗を配っていた。えっ、お茶が出るの？と思ったが、それは職員用のお茶。こちらはただの出頭証人に過ぎないのだった。
自分から積極的に資料を読み込み、自分なりに判断して積極的にコンタクトすることだと思う。ともかくも税立の仕事に何かを期待するのは無理があると思う。
紹介された訳ではないが、求人票には資格を持っていれば面白そうなアルバイトになりそうな仕事、山林のパトロールの仕事、養鶏の仕事、農作業の手伝いなど、いかにも鹿児島県らしい仕事がたくさんあった。知人で五十才過ぎの人でもみな仕事を見つけている。但し給料は手取り２０万もないが。